『ああ…ちょっと拳銃で撃たれてな。弾は取り出したんだが、まだ傷はかなり痛む』


亮はそう言って、顔をしかめた。


『平然としてたけど、撃たれたんかいな。エライこっちゃな…はよ、この島から出て医者に見てもらわんと傷口からばい菌が入って、破傷風になるんちゃうか。大丈夫かいな?』


四季神時也は心配そうに尋ねた。


『とりあえず今は…』


亮はそう言って、冷や汗を地味に流していた。


『しーっ!!誰か来る!!』


四季神時也と亮の会話に修二が割って入った。


修二の言葉に四季神時也と亮は反応した。


三人は静かに草木の茂みに身を隠した。