『くっ…お前は何者だ…』


銀髪のホスト風の男は地面にはいつくばりながら尋ねた。


『上山翔(ウエヤマショウ)…元自衛官だ』


髪の毛の逆立った男、上山翔はそう言って銀髪のホスト風の男に手を差し延べた。


『元自衛官だと…?』


銀髪のホスト風の男は驚きをあわらにした。


『俺と…手を組まないか?この島には謎が多い…その謎を解くのに俺一人では骨が折れる。いずれ敵に戻るかもしれないが、とりあえず今だけで良いから手を組まないか?』


上山翔はそう言いながら銀髪のホスト風の男の目を見つめた。


『相沢誠也(アイザワセイヤ)…最後に“自由”を手にするのは俺だからな』


銀髪のホスト風の男、相沢誠也は上山翔の手をガッチリ握りしめた。