『う、受けるに決まってるじゃない!!』


橘玲子は声を荒げた。


『そんなに声を荒げなくても…』


公太は橘玲子の声に少しビビった。


『どうしてそんないつ死んでもおかしくない状態なのに、笑っていられるのよ?』


橘玲子は公太を心配しながら告げた。


『そんな状態だから笑ってられるのかな。いつ死ぬかもわからないけど、とりあえず今だけは生きてるから…。死を怖がって脅えたって時間は過ぎてくし、笑っていたって時間は過ぎてく…だったら笑っていようって決めたから』


公太はそう言って、無邪気な笑顔を見せた。


『公太…』


公太の言葉に橘玲子は何も言えなかった。