『13歳か…』
橘玲子は考え込むように呟いた。
『何で…何でこんな子供が殺し合い溢れるこんな島にいるの?』
少年が一人そう告げると、その言葉を聞いた橘玲子はハッとした表情を見せた。
『やっぱりそう思ったんだ』
少年はそう言いながら橘玲子に笑いかけた。
『どうして…』
橘玲子は理解出来ずにいた。
『簡単な事だよ。この島にいる理由はみんなと一緒。ただ、この手で人を殺したから。お陰で今じゃこいつらみたいに人を殺す事に何のためらいもない、悪魔だけどさ…』
少年はそう言いながら、拳銃を握りしめポーズを決めた。


