アライブ



『1丁あげるよ。この島で生きるためには必需品だろ?』


少年はそう言いながら、倒れている中年男から取り上げた、残りの1丁の拳銃から銃弾だけを取り出した。


そしてその銃弾をポケットにしまい、銃弾を取り出した拳銃を海に向かって放り投げた。


『君…いくつ?』


橘玲子はあまりにも落ち着いている少年に思わず年齢を尋ねた。


『えっ…いくつだと思う?』


少年はあどけない笑顔で聞き返した。


『10…12、3歳?』


橘玲子はそう言って首を傾げた。


『ビンゴ!13歳だよ。お姉さんは?って…女性に年齢聞いちゃダメか』


少年はそう言って笑った。