アライブ



『ああ…そいつらは単に気に食わなかったんだ…弱いものイジメしてるみたいでさ』


少年はそう言いながら、倒れている中年男たちに歩み寄った。


そして少年は中年男たちのズボンのポケットをまさぐった。


『な、何してるの?』


橘玲子は少年の行動に疑問を浮かべた。


『戦利品さ』


少年はそう言って、倒れている中年男たちから拳銃2丁と懐中電灯を取り上げた。


『ほら!!』


少年は倒れている中年男たちから取り上げた拳銃の1丁を、橘玲子に向けて放り投げた。


『えっ?』


戸惑いながら橘玲子は拳銃をキャッチした。