『あのヤロー…自爆しやがった…うっ…』


亮も傾斜に仰向きに倒れながら、治療した脇腹に手をやった。


『大丈夫ですか?』


修二は亮を心配した。


『ああ…ちょっと動いて傷口が痛んだだけだ…』


亮はそう言って、脇腹を摩った。


『多分、さっきの奴はあの廃屋で生活していたんでしょうね…だからあんなに古い廃屋の中にお酒やまだサビのついてないナイフがあったんだと思う…あいつがどっかから持ってきて…ん?ということは…』


修二は何かが引っ掛かった。


『この島のどこかに食料庫と武器庫が必ずあるかも知れないという事か…』


亮はそう言いながら頷いた。