それを見た修二は目を丸くした。


『手榴弾か!!』


修二は素早くその男の上からどき、亮の腕を引っ張り勢いよく外へと走った。


修二たちが外へと出た瞬間、まばゆい閃光が走り、大きな音を立てて廃屋内が爆発を起こした。


『うわっ!!』


修二と亮は爆発による爆風に押され、廃屋の前の傾斜を転がるように落ちた。


廃屋は一瞬のうちに木っ端みじんに吹き飛んだ。


『いっ…て…』


傾斜に仰向きに倒れ込みながら、修二は腰を摩った。


『大丈夫ですか?…亮さん』


修二は同じように傾斜で仰向きに寝転ぶ亮に尋ねた。