『亮さんか…よろしくです』


修二は笑顔で告げた。


『しかしホントに変なやつだ。最後に生き残った一人だけが“自由”を手にできるというのに…そんな自分の敵を助けるなんてな』


亮はそう言って、呆れ顔を見せた。


『俺に敵なんていませんからっ!!』


修二はそう言って笑った。


『しかし、お前みたいな奴がどうしてこの島なんかに連れて来られたんだ?まあ、殺人罪の人間しかこの島にいないから殺人を犯したんだろうが…そんな奴には見えないしな…』


亮は修二を見ながら疑問を浮かべていた。


『そうですね、理由はどうあれ人を殺したのは…事実ですからね』


修二はそう言って、少し悲しげな表情を見せた。