『気がつきましたか?』


修二は無精髭を生やした男に尋ねた。


『どうやら…俺は生きていたみたいだな…』


無精髭を生やした男は、側にある家族の写真を手にとり見つめた。


『銃弾は無事に取れました。とりあえずひとまずは安心です』


修二はそう言って笑顔で笑いかけた。


『そうか…ありがとな、えーっと…』


無精髭を生やした男がそう言いかけると修二が口を挟んだ。


『修二です、霧雨修二です』


修二は自己紹介をした。


『霧雨修二か…ありがとな、修二。俺の名前は葉山亮“ハヤマリョウ”だ』


無精髭を生やした男・葉山亮は自分の名前を名乗った。