橘玲子は当時の様子をとらえた映像を真剣な目で見入った。
『犯人はこの若い男なんですね…武器は拳銃か…』
橘玲子は犯人を上からとらえた映像を見ていた。
『正面からのが顔が分かりやすい。切り替えよう』
無精髭を生やした男はそう言って、スイッチを押した。
すると、上からとらえた映像が正面からとらえた映像に切り替わった。
『あ、これが犯人のか…お…』
橘玲子は犯人の顔を見て驚き、言葉を詰まらした。
『うん?どうした?』
無精髭を生やした警察官は、言葉の詰まった橘玲子を気にかけた。
『シュ…』
橘玲子は後半聞き取れないほどの声で告げた。