アライブ



『ヤバイ…』


青年はベル音を聞き、辺りを見回した。


『ちょっとホントにヤバイよ…』


女子高生は慌てだした。


『逃げるぞ!!』


青年は女子高生の手を引っ張り走り出した。


『ちょっ…もう!!』


女子高生は青年に手を引っ張られながら、やけくそになって走り出した。


二人は走って、銀行を飛び出した。


『あいつだ!!』


防犯ベルを聞き、駆け付けた警察官2名が銀行を出てきた二人を視界にとらえた。


『やべー、もう来やがった!!さすがだな!!行くぞ!!』


青年は女子高生の手を握りしめながら、警察官とは逆方向へ走った。