アライブ



二人が銀行の中に入ると、銀行内には数人のお客さんがいた。


『よしっ…』


青年は辺りを見回し拳銃をサッと構えた。


『動くな!!』


青年は銀行内に聞こえるように叫んだ。


その青年の言葉に、銀行内の全員が青年の方を見た。


『きゃあ!!』


青年の持つ拳銃に気づいた女性客が悲鳴をあげた。


『ご、強盗だぁ!!』


銀行員の男が青年を見て叫んだ。


銀行内は一気にざわめきだした。


『全員、手を上げて壁に寄れ!!』


青年は拳銃を構えながら銀行内にいる全員に命令した。


銀行内の人たちは慌てて壁に寄り、サッと両手を上げた。