『お前は一体…』


無精髭を生やした男は戸惑った。


『俺はただの医大生です。知識も経験もナシに等しいですけど…目の前に困ってる人がいれば、ほって置くなんてできませんから。だから、俺がなんとか銃弾を取り出しますから…一緒に生きて帰りましょう』


修二はそう言って、無精髭を生やした男の目を見て頷いた。


『医大生か…。わかった、お前に任せる…そして一緒に帰ろう』


無精髭を生やした男はそう言って、力強く修二を見つめた。


『じゃあ…始めます』


修二はそう言って、無精髭を生やした男の口に丸めたタオルを加えさせた。


そして、修二は廃屋中に光りが入るように、窓と言う窓を全て開けた。