『命に見合うものがお金だなんて…命に見合うものなんてこの世にはない。お金…そんなものより、もっと命を落とした仲間たちの家族に対して、しなきゃならない事があるハズなのに…。これが今のこの世界の現状…。それでも修二はこんな世界に“生きる”希望を抱いていた…希望がある限りこの世界はまだ終わりじゃない。こんな世界でも“生きたい”と強く願ったみんなのために…あたしにはやらなきゃならない事があるハズ…』


橘玲子は希来夢との争いを終えて、一つの“命”の尊さ…“生きる”事の意味…そして今この世界に1番必要な“何か”に気づいた。


『ゴメンね、みんな…』


橘玲子は目から涙を零しながらFEED JAPAN本部を後にしたのだった。