『俺の物語の終わりが近づいてきたか…俺の物語の…。コレってハッピーエンド?バッドエンド?…もちろん、ハッピーエンドに決まってるさ。はぁ、はぁ。だってさ…だって…これで150年前の希来夢と政府の争いにピリオドを打てたんだ…もう無意味な死なんて生まれない…だから、俺の物語はハッピーエンドに決まってるさ…はぁ、はぁ』


修二は息を切らしながら独り言を呟いていた。


『ああ…何だか眠くなって来たな…はぁ、はぁ。そういやまともに寝てなかったしな…。寝ようかな…もう、寝ようかな…うん、疲れたし寝よう…おやすみ…みんな…』


修二はそう呟きながらゆっくりと目を閉じた。


そんな修二を囲むように、幻となった亮や相沢誠也、公太、そして杏菜が優しく見守っていた。


瓦礫に埋もれた暗闇の中、修二は静かに眠りについたのだった。