『どうして?だって…あたしは防弾ベストを着てるから…だからあたしには銃弾は効かないわ、残念ね』
橘玲子はそう言って、拳銃を修二に向けて構えた。
『残念なのは、そっちのほうやで…はぁ、はぁ』
ふと四季神時也の声が、橘玲子と修二の耳に入ってきた。
修二と橘玲子は四季神時也の声のするほうを見た。
すると、四季神時也は導火線に火の着いた火薬を手に不敵な笑みを浮かべていた。
『時也?』
修二はそんな四季神時也に戸惑いを浮かべた。
『残念やったな…実は囮は俺やなくて修二のほうやってん。玲子と修二がやり取りをしてる間に…火薬に火を着けさせて貰ったわ』
そう言って、四季神時也は勝ち誇った表情を見せた。


