数分後、二人は草木に覆われた壊れかけた小さな廃屋へとやってきた。


『よいしょ…』


修二は無精髭を生やした男を廃屋の中の床に下ろした。


『…その傷大丈夫なのか?』


修二は脇腹から血が出ている無精髭を生やした男を心配した。


『さあな…大丈夫かなんてわからないさ。拳銃でうたれたんだ…どのみちもう俺は死ぬかも知れないな…ははっ…』


無精髭を生やした男は諦めたように笑った。


『とりあえず拳銃の弾だけでも取り出さないと…そこから傷口が腐ってくる…何か方法があれば…』


修二は考えこんだ。


『ちょっと待ってて!!』


修二はおもむろに廃屋をの中のいたるところで探し物始めた。