『はぁ…はぁ…』


修二は鍾乳洞を突き進み、天井が煙突型に開いた広場に出た。


煙突型の天井から、まるで桜の花びらがヒラヒラ舞い散るように、真っ白な雪が舞い散っていた。


修二はEDEN-VAIODEADが眠る地下へと続く穴の前に立った。


『誠也さんや150年前の希来夢の人たちのように…あんな苦しみを生む悪魔は封印しなきゃならないんだ』


修二は道中で見つけ、ポケットに隠し持っていた、数個の手榴弾を手に取った。


『この手榴弾を爆発させて、この穴を塞いでしまえば…EDEN-VAIODEADは…悪魔は封印できる』


修二は握りしめる手榴弾を見つめながら呟いた。