洞窟の中にはたき火をした跡の小枝の燃えかすなどが残っていた。


修二はそっと手を伸ばし、燃えかすに触れた。


『やっぱりそうだ。ここは管理施設から逃げた後に、公太を休ませるために立ち寄った鍾乳洞だ…間違いない』


修二は確信した。


すると、吹き抜ける風に伴って…メロディーのような音が聞こえた。


『この風は地下深く…EDEN-VAIODEADが眠る場所から流れてくる。EDEN-VAIODEAD…あんなモノがあるから…あったからたくさんの人が苦しんだんだ…』


修二は拳をグッと握りしめて立ち上がった。


そして、修二は鍾乳洞を奥へと突き進んだ。