杏菜はFEEDたちを追いかけ走りつづけた。


そして、四季神時也の目の前から姿が見えなくなる頃…


ドカーン!!


大きな爆発音と衝撃が走り抜けた。


木々たちが倒れ、炎が燃え盛るように森の中を赤く染めた。


『杏菜…』


あまりのことに、四季神時也は呆気を取られていた。


『杏菜…お前…アホなやっちゃな…何も俺なんかのために…アホやわ、ホンマに…』


そう告げる四季神時也の目からは涙がこぼれ落ちた。


そして四季神時也はゆっくりと立ち上がった。


四季神時也は脇腹の傷口を手で押さえながら、よろめきながら姿を消したのだった。