『殺したがり?』


修二はその言葉に反応した。


『この島には、もともと人殺しをした人間が集められている…はぁ、はぁ。殺しを楽しんでいる…お前の言う悪魔がこの島にはいるんだ…はぁ、はぁ。俺はもうまともに動けない…お前だけでもとっとと逃げるんだな…』


無精髭を生やした男がそう言うと、修二は唾をのんだ。


『そんな…早く逃げなきゃ…』


修二はそう言って無精髭を生やした男に歩みより、、無精髭を生やした男の右腕を自らの肩に回した。


『何?』


無精髭を生やした男は修二の行動に戸惑った。


『よいしょ…』


修二は無精髭を生やした男を担ぎあげた。


『お前一体…』


無精髭を生やした男は驚いていた。