『アカン…俺の流してる血の跡を、奴らが追ってきてるに違いない…モタモタしてたら…今度こそホンマにあの世行きやで…』


そう告げる四季神時也の額からは冷や汗が溢れていた。


『でも、この状況じゃ…』


杏菜は不安でいっぱいだった。


『諦めたらアカン…はぁ、はぁ。最後に笑うのは希来夢やで。こっちにはまだアレがあるんやからな』


四季神時也は自信に満ちた表情を見せた。


『アレ…?』


杏菜は疑問を浮かべた。


『EDEN-VAIODEADや…相沢誠也が感染してたあの生物化学兵器で奴らを一掃出来る…はぁ、はぁ』


四季神時也は息を切らしながら告げた。