『四季神時也…霧雨幻十郎を裏で操作していたと言われる男、希来夢の影のリーダー四季神恭介の血をひく者。やはり一筋縄では行かないわね』


そう言って、橘玲子は悔しそうに机を両手で叩いた。


『だけど…この島にある無数の監視カメラからは絶対に逃げられないし…あたしが絶対逃がさない!!』


橘玲子はそう言って、血眼になって無数のモニターを見入った。


そして橘玲子は無数に並ぶモニターの右端のモニターにふと目をやった。


そこには森の中にいる修二の姿が映っていた。


『修二…』


橘玲子はモニターを見つめながらふと小さく呟いた。