『そうよ、あたしは希来夢の人間じゃないわ。両親とも希来夢の血を引いていない。あなたたち希来夢の懐に入るために、あたしは希来夢を装ったし、そのためのエピソードも小細工もし情報を流した。時也は見破っていたみたいだけど、他の希来夢の連中はあたしを味方だと完全に思い込んでたみたいね。笑えたわ』
橘玲子はそう言って笑みを浮かべた。
『じゃあ、あおいさんが言ってた玲子さんが殺人を犯した話も…作り話?』
杏菜は疑問を口にした。
『ええ…時也たちが希来夢のことについて調べていた事を知っていたから、ワザとあたしが流した作り話よ。その話を口にされたあの時のあたし…大女優並の演技だったでしょ?ふふふ』
橘玲子は微笑んだ。


