『どうしてこんな辛いめに…辛い思いをしなくちゃならないんだ…どうして…』


修二は体育座りをする自らの腕の中に顔を埋めた。


『もう…楽になりたい…』


修二は震える声で呟いた。


そして修二はふと顔を上げ、近くに落ちているカビの生えたパンを手に取った。


『カビ…』


修二はカビの生えたパンを口に入れた。


『ゴホッゴホッ…ゴホッゴホッ…』


修二はむせて口からカビの生えたパンを吐き出した。


『おえっ!!くっ…あう…、おえっ!!はぁはぁ…』


修二は嗚咽し、唾液が地面に滴り落ちた。


『はぁ…はぁ…、こんなんじゃ楽になれないか…』


修二は腕で口周りの唾液を拭いた。