自分が希来夢だということ…


自分が政府に命を狙われているということ…


自分の中に霧雨幻十郎の血が流れているということ…


自分の妹が自分を裏切ったということ…


生きて帰ろうと約束した仲間たちの死…


ひとりぼっちになったことによって、今まであった様々な出来事が修二の頭の中に襲い掛かる。


修二の頭の中はこんがらがってしまい、訳もわからない状態へと陥った。


目の前で無惨に死んでいく生きて帰ろうと約束した仲間たち…


ひとりぼっちになってしまった恐怖から…


修二は希望を失いつつあった。


“生きる”ことの辛さが修二を蝕んだ。