『食料庫?』


相沢誠也は首を傾げた。


『うん…ここにたどり着いたときにはもう、食料が保存してあったでだろう木箱の中は空っぽだったし…木の棚から落ちたガラス瓶が割れて地面に散乱してた。唯一見つけたパンはカビだらけだった』


修二はそう言いながらカビの生えたパンを手に取った。


『食料庫か…カラッポだなんて…そうか…FEEDたちが全て持っていったんだな…』


相沢誠也はそう言ってお腹に手をやった。


『この島に来てから、まともに食べてなくて…ずっと空腹だったもんな…』


修二もお腹に手を当てた。


『この島を出て、腹一杯旨いものを食べたいな…はぁ…はぁ…』


相沢誠也はそう言いながら、頭の中で大好物を描いた。