『やはり、お前は敵に回したくないな…』


上山翔は四季神時也の考えに恐ろしささえ感じた。


『杏菜は政府に狙われない存在である以上、万が一俺らが途絶えとしても、杏菜が希来夢の意志を受け継ぎ、新しい世界を作って行く。そういう訳で、杏菜を希来夢のリーダーにする事を分かってくれるやろ?』


四季神時也がそう告げると、上山翔と水無月あおいは深く頷いた。


『さて…じゃあ、仕切り直しで本題に入るかいな。全員集まれや』


四季神時也はもう一度全員を集め、希来夢の理想郷を作る再起動計画を説明した。


これから開始する、希来夢と政府の争いの幕開けのために。