『死滅島…』


修二は繰り返した。


『さてと…わかったらもうあたしは行くね。次会ったときは、今度こそあなたを殺すと思う…だから、もう会わない事を祈るわ』


茶髪の髪の長い女性は優しく告げた。


『あの…俺、霧雨修二って言います』


修二は自分の名前を名乗った。


『…玲子。あたしは橘玲子(タチバナレイコ)。お互い天国で再会しないと良いけどね』


橘玲子はそれだけ告げ、修二の前からそそくさと姿を消した。


『天国で会わないようにか…』


修二はぼそっと呟いた。


すると、そんな洞穴の中にいる修二の耳に突然ザーっと言う音が聞こえてきた。