『初めまして、希来夢のリーダーこと霧雨杏菜です』
杏菜は上山翔や水無月あおいに向かって頭を下げた。
『一体…一体どういう事なんだ?』
修二の額から汗がこぼれ落ちた。
『修二にわかりやすく説明しよか?』
四季神時也はそう言って、吸っていた煙草を地面に投げ捨てた。
『俺と杏菜の出会いは3年前になるんかなぁ…。夜道でチンピラとケンカして、ゴミ捨て場でくたばってるとこを杏菜が助けてくれたんが始まりやな…それから俺らは付き合いだすようになったんやわ』
四季神時也はそう言って、杏菜の肩に腕を回した。
『付き合いだすようになっただと…?』
修二は思いも寄らない四季神時也の言葉に戸惑うばかりだった。


