『お前一体何が言いたいんだ?』
上山翔が単刀直入に尋ねた。
『もう、止めよう。希来夢と政府の争いは150年前に終わったんだ…この争いから生まれるものは“死”以外の何もないんだ。もうこれ以上、人の“死”なんて見たくない…だからもう止めにしてくれ』
修二は四季神時也たちにむかって深く頭を下げた。
その修二の姿にその場にいた全員が驚いた。
すると、四季神時也は突然ポケットから煙草を取り出し、口にくわえ火をつけた。
『ふぅー…』
四季神時也は煙草の白い煙りを吐きながら、ゆっくりと修二に歩み寄った。
『俺らは間違ってたわ』
四季神時也はそう言って、修二の肩をポンと叩いた。


