『違う…そんなつもりで戻って来た訳じゃない』
修二ははっきりと否定した。
『なんや、違うんかいな。うん?そういえば、手負いの亮とあの死にかけてたガキは?一緒ちゃうんか?』
四季神時也は二人の姿が見えないことに疑問を抱いた。
その四季神時也の問い掛けに橘玲子は、顔をうつむけ唇を強く噛んだ。
『二人は…二人は死んだよ。俺たちをかばって…二人は死んだよ…』
修二は悔しそうに拳を握りしめて告げた。
『なっ…』
その修二の言葉に相沢誠也は驚いた。
『そうか…死んだんや。残念やな、同じ希来夢として…残念やな』
四季神時也は残念そうな表情を見せた。


