『大丈夫…終止符を打つって、玲子の思ってるような意味じゃないから。この争いは希来夢が悪いわけでもないし…だからと言って政府が悪いわけでもない。悪いのは希来夢でも政府でもなく俺たち“人間”なんだ。だから“人間”にしかこの争いを終わらせることが出来ない。俺がきっと止めてみせるさ…この争いを。この無意味な“死”を』
修二は自らに言い聞かせるように告げた。
『修二…』
橘玲子はそんな修二を見つめた。
『戻ろう…四季神時也のところへ。戻って止めさせよう』
修二がそう告げると、橘玲子は共感するように深く頷いた。
修二と橘玲子の二人は四季神時也のいる島内の武器庫へと足速に急いだ。


