数時間が過ぎる頃…
息を引き取った公太の遺体は、海岸の砂浜へと修二と橘玲子によって埋められた。
そしてそこに板を立てお墓を作った。
『これでよしと…』
公太のお墓に手を合わせていた修二は、そう言って立ち上がった。
『修二…あたしたちこれからどうすれば…?』
手を合わせていた橘玲子も立ち上がって修二に尋ねた。
『もう…人の“死”を見たくない…、だから希来夢と政府の争いに俺が終止符を打つ』
修二はそう言って、力強く拳を握りしめた。
『終止符を打つって…』
修二のその発言に橘玲子は心配そうな表情を浮かべた。


