『バカな奴…』


そう言って、茶髪の髪の長い女性は拳銃を下ろした。


『あの…ここにいる人たちは、本気で殺しあいをするつもりなんですか?』


修二は恐る恐る疑問を尋ねた。


『なにそれ…。誰だって殺しあいなんてしたくないけど、拳銃を向けられたらこっちだって拳銃向けなきゃ殺されちゃう。誰だって死にたくなんかないし、もっともっと生きたい。だから、生きるために殺しあいをするのよ…それがこの死滅島だから…』


茶髪の髪の長い女性はそう言って、拳を強く握り締めた。


『死滅島?』


修二は首を傾げた。


『死滅島…この離島の呼び名…』


茶髪の髪の長い女性は静かに告げた。