ボートに乗っている修二たちに緊張が走った。
そんな中、亮は自らが握る機関銃にそっと目をやった。
『修二…』
そんな亮は修二に声をかけた。
修二は亮の方に目を向けた。
『修二、玲子と公太を連れて逃げろ。ここは俺が食い止める』
機関銃を握りしめながら亮は修二に告げた。
『えっ?』
修二は亮の言葉に驚いた。
『俺が今からコイツ(機関銃)で逃げ道を作る。そしたら、逃げるんだ。いいな?』
機関銃を握りしめる亮は修二に静かに説明した。
『亮さん、まさか一人犠牲になる気じゃ…』
修二は戸惑いを浮かべた。
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