海の中から引き上げた亮の手には、黒く光る機関銃があった。
『機関銃…まだ使えるみたいだな』
亮は機関銃を握りしめた。
『あった!!』
そんな亮の耳に、橘玲子の高い声が聞こえてきた。
修二と亮は橘玲子の声のした方に急いで駆けた。
修二と亮が橘玲子の元にやってくると、そこには一隻のモーターボートが海岸から鎖で繋がれていた。
『あった…』
修二は笑顔を見せた。
『早く…早くこの島を出よう!!』
亮はモーターボートに飛び乗った。
『よしっ!!』
公太を背負う修二も、橘玲子もモーターボートに勢いよく飛び乗った。


