アライブ



『亮さん…』


修二は亮の言葉に感激していた。


『さあ、早く行こう。船を見つけるんだろ?』


亮がそう告げると、修二は笑顔で頷いた。


公太を背負う修二、橘玲子、亮は船を求めて暗い森の中を走った。


修二たちが森の中を走り抜けると、朝日が昇り始めた海岸に出た。


『海だ!!』


修二は声を上げた。


『どこかに船が繋いであるハズだ、探そう!!』


亮のその一声で、修二と橘玲子は船を探すために海岸を歩き回った。


『船…うん?』


亮は覗き込んだ海の中でふと何かを見つけた。


亮はそんな海の中に手を突っ込み、何かを掴んで引き上げた。