『なんだ?命ごいか?』
一人の男はそう言って鼻で笑った。
『いくら命ごいしたって、俺たちはお前たちを殺す。お前たちを殺せば“自由”が手に入るんだからな』
もう一人の男はそう言って拳銃を構えた。
『お前たちの“命”より、俺たちの“自由”のが大切だ』
もう一人の男も修二たちを睨みながら拳銃を構えた。
『やっぱりダメか…くっ…逃げよう!!』
それを見た公太を背負う修二は、橘玲子の手を引き走り出した。
『待て!!』
三人の若い男たちは、修二たちを追いかけながら拳銃を発砲した。
銃弾は走る修二たちの傍の木に突き刺さった。
『逃がすか!!』
三人の男たちは拳銃を発砲しながら、逃げる修二たちを追いかけまわした。


