『よし、行こう!!』


公太を背中に背負った修二は歩きだした。


『行こうって…どこへ?』


橘玲子は行き先を尋ねた。


『船を探すんだ。FEEDの奴らが乗ってきた船。奴らだってずっとこの死滅島に居座るハズがないから…きっとどこかに船があるハズだ。船を見つけて、船を奪って、この島を出よう!!』


修二がそう告げると、橘玲子は力強く頷いた。


そして公太を背負う修二と橘玲子は、暗い森の中を歩き、船がありそうな海岸を目指して歩いた。


数分が過ぎるころ、森の中を歩く修二はふと足を止めた。


『どうしたの修二?』


足を止めた修二に橘玲子は疑問を抱いた。