四季神時也に殴られた亮は、ふらつきながら床に倒れ込んだ。


そして床に倒れ込んだ亮の脇腹を、四季神時也は右足で踏ん付けた。


『がはっ!!』


亮は悲痛な声を上げた。


『冗談やのに、殴られるのは何か不本意やわ。つか、拳銃で撃たれたケガ人のくせに…』


四季神時也は吐き捨てるように告げた。


踏ん付けられた亮の脇腹に巻かれた白いタオルは、滲んだ血で赤く染まっていた。


『よくもまあ、こんな傷を抱えて生きてるよな』


上山翔は驚きながら告げた。


『なかなか根性あるやろ?』


四季神時也は笑みを浮かべながら告げた。


『ハァ…ハァ…くそ…』


血で赤く染まった脇腹を押さえながら、亮は立ち上がった。