『はあ?何を言っとんねん。霧雨幻十郎の血を引く者である修二、あんたが俺らのリーダーやで。そして、これからあんたは新しい希来夢のリーダーとして、俺らと一緒にこの腐れきった世界を無に帰すんやで。きっとこの先、政府との血みどろの生死をかけた戦いになるかもやけど、150年前の先祖たちのその思いを俺達が時を超えて果たすんやで』
四季神時也はそう言って笑顔を見せた。
『断る…。確かに今の政府は許せないけど…でも、希来夢として世界を無に帰す気もない…』
修二は拳を力強く握りしめて告げた。
『何をアホな事言ってんねん。なら、修二はどうしたいねん?』
四季神時也は呆れながら尋ねた。
『ただ、俺は生きてこの島から帰るんだ…ただそれだけだ』
修二はそう自分に言い聞かせるように言った。


