『それより翔。ちゃんと計画通りなんやろな?』
四季神時也がそう尋ねると、上山翔は不敵に笑い、深く頷きを見せた。
『もちろんさ。今から例の場所に案内するよ、そこであおいも待ってるから』
上山翔はそう告げて、全員をある場所へと案内した。
『例の場所?』
亮は疑問を浮かべながら上山翔の後について行った。
森を抜け、しばらく歩き続けると修二たちの目の前には、崖と崖の間に裂け目が走ったような谷が姿を現した。
『この谷底だ』
上山翔はそう言って、崖になわしてあるロープを伝って谷底へと降りた。
四季神時也も同じように谷底へと降りた。


