『希来夢の血…ただそれだけで俺たちは…』
亮は唇を噛み締めた。
『そうだ…ただそれだけでお前たちはこの島に連れて来られた。他の犯罪者とともにな。そして、このサバイバルゲームの真の目的は、希来夢の血を引くお前たちの抹殺にあった』
如月純一のその言葉がまた修二たちを驚かせた。
『俺たちの抹殺だと…?』
相沢誠也は拳を強く握りしめた。
『お前たち以外の犯罪者にはこう指示されていた…希来夢の血を引くお前たちを殺した者に“自由”を与えるとな。だからこの島ではお前たちは他の犯罪者たちにとって、“自由”のために狩られる獲物だった訳だ』
如月純一はそう言って不敵に笑った。


