『あたしたちが希来夢の子孫…』
橘玲子も驚くように呟いた。
『お前たちの中に流れている希来夢の血。それがどんなに危険な血なのか…お前たちはもはや、世界政府が危険因子と見なしたテロリストだ』
如月純一は強く告げた。
『ふざけんなよ…例え俺達にその希来夢の血がながれていたとしても、何でそれだけで俺達が危険因子に…テロリストとして扱われるんだ!!俺達は何もやっていないし、そんな危険な考えなんて持ってもいない!!』
修二は大声で叫んだ。
『お前たちが危険なのではない。お前たちの中に眠る希来夢の血が危険なのだ。希来夢の血は絶やさねばならない』
如月純一はそう言って静かに目を閉じた。


