『難を逃れた希来夢…』
橘玲子は繰り返すように呟いた。
『そして、難を逃れた希来夢たちは本島で自らの存在を隠しながら生活し、やがて希来夢たちは子孫を残した』
如月純一のその話を修二たちは噛み締めるように聞いていた。
『そして我々、政府が長年の歳月をかけて見つけだしたその希来夢たちの子孫の名は…霧雨修二、橘玲子、葉山亮、相沢誠也、伊崎公太、上山翔、四季神時也、そして…水無月あおいの8名だ』
如月純一の言葉に修二たちは言葉を失くした。
『俺たちが…希来夢たちの子孫!?』
突然の事に、修二の頭の中はこんがらがってしまい困惑していた。


