アライブ



『エ…エデン…エデンバイオデッド…。あの鍾乳洞の地下深くにあったミサイルが…せ、生物化学兵器だったなんて…』


亮は衝撃を受けた。


『その生物化学兵器で、この島の住民を…希来夢を…ひどい…』


橘玲子の目に涙が浮かんだ。


『確かにひどい話だが…奴らはテロリストだ。希来夢はテロリストだから、我々政府が奴らをほっておく訳にはいかなかった。奴らは危険すぎる』


如月純一はそう言って、拳を握しめた。


『でも、希来夢たちはまだ何も…何も事を起こしていなかったんでしょ?』


橘玲子は震える声で尋ねた。


『そうだな…だが、悪い芽は早く摘む…事が起こってからでは遅いからな』


如月純一はそう言って深く頷いた。