『そして我々政府は、危険因子である希来夢の抹殺を計画したのだ』
如月純一は目を閉じ、静かに告げた。
『抹殺だと…!?』
亮は驚き、言葉を失った。
『そしてその計画は、世界ではあくまでこの“無人島”でのただの核実験として伝えられた。だが、その実態はもちろん希来夢の抹殺にあったのだ』
如月純一がそう告げると、相沢誠也が唇を噛んだ。
『希来夢の抹殺計画を“無人島”での単なる核実験と偽ったという事か?本当は住民の存在するこの島を…無人島と偽り、抹殺計画を単なる核実験と偽り…政府は嘘をついていたと言う事か?』
相沢誠也は如月純一に尋ねた。


