『FEEDがいるって事は…テロリストがいるって事?』
橘玲子は首を傾げて呟いた。
『その通り…そして、その我々FEEDが危険視しているのがこの島の原住民…希来夢だ!!』
如月純一はハキハキしたした声で告げた。
『希来夢…』
修二は一言だけ呟いた。
『希来夢…それはこの世界に希望と平和を夢見た集団。しかし、あまりにも強すぎるその思想は、黒くくすんだこの世界を無に帰し、新たな楽園を作り上げようとしていた。我々政府は、そんな希来夢を危険因子と見なした』
如月純一は重い雰囲気で告げた。
『せ、世界を無に帰す…』
修二はそう言って、唾を飲んだ。


